2.27.2012

『怒りの作法』






著者は哲学者の小川仁志さん。
『人生が変わる哲学の教室』や『超訳「哲学用語」事典』など、
最近ベストセラーを続けて書かれている方です。


そしてこの本も、すごく面白いですよ!
ニーチェ、ヘーゲル、フーコーなど有名な哲学者だけでなく、
サンデル教授や岡本太郎など幅広い意味での哲学者から学ぶ怒りの作法

最近よく「怒らない方法」や「怒るのをやめませんか」という言葉を聞きます。
この小川さんは大げさに言えば「怒ろう」と言うのです。

歴史を変え、世界を動かしてきた最大の原動力は何だったか。
歴史に名を残す哲学者たちの行動・思考を掘り下げながら、
3.11後の日本や、アラブの春、ウォール街デモなど
記憶に新しい怒りについても一つの論考が示されています。


カバー、帯はヴァンヌーボVG
カバーのタイトルとイラストの顔は透明バーコをかけています。




表紙に新バフン紙(きぬ)、
見返しにOKミューズコットン(しょこら)、
別丁扉に新バフン紙(くも)、
イラストは鈴木順幸さん。

よろしくお願いします!


『脱「臆病」入門』




『脱「臆病」入門』(すばる舎リンケージ)。

著者は僧侶でもある松本圭介さん。

臆病の三大原因である「自信不足」「自意識過剰」「存在の不安」を
じんわり鎮めるブッダの教えを大公開と帯にあります。 

臆病に振り回されて思い通りに動けなくなる
誰にでもある経験だと思います。
簡単に言われてもと思うかもしれませんが、
自然体のままで大丈夫とそっと背中を押してくれる本だと思います。

臆病、脱することによって、
自信を持って様々なことで一歩ずつ前に進めるのではないでしょうか。
カバー・帯はモデラトーン(エキストラホワイト)、
イラストは坂木浩子さん。

爽やかなグリーンが目印です。ぜひ!

2.15.2012

『仏像と古代史 ミステリー案内』





『仏像と古代史 ミステリー案内』(ブックマン社)の見本が届きました。
著者は以前『奇蹟の奈良』でご一緒した歴史作家の関裕二先生。

いま日本は仏像ブーム、有名仏が展示されるとそれだけで長蛇の列。
ですが、興味はあるけど仏像の魅力を語る自信はない…
という方も多いと思います。僕もそうです。


以下この本のまえがきの一部を抜粋します。


仏像に関する細かい知識はほとんどなくても、 
「理由は分からないが、何となく仏像が好きだ」 という人や、
 「専門家の評価は低いが、私はこの仏像が好きなのだ」 という人がいる。 
じつはこういう人たちの方が、意外にも、仏像の本当の良さに気付いているのだ。 
だから、「仏像は初めてだから」「どこを見ればいいのか分からない」と、
遠慮することはない。
あなたが気に入った仏像が、世界一の仏像になる。
それはそれで、充分幸せなことなのだ。
 そして、ここが肝心なところなのだが、
仏像は、拝むものであり、「美術品や芸術品ではない」ということなのである。


デザインを始めるときにこれを読み、なんだか気が楽になりました。

興味があればどなたでも楽しめる本です。
そして登場する仏像がそれぞれ様々な物語を持っています。
その物語の魅力、古代史の謎、ひきこまれる文章に美しい写真とイラスト、
ぜひ書店でご覧下さいませ。
仏像に囲まれた日本にいる幸運を、せっかくなので僕も楽しんでみます。



表紙の写真は浄瑠璃寺の吉祥天立像、
京都と奈良の境にある僕も好きなお寺です。
隣の岩船寺とともに関西の方はぜひ散歩してみて下さい。
気持ちのいい場所ですよ。

2.13.2012

『ココロ学入門』




の見本が届きました。
著者は大学講師でもあり漫画家でもある上田彩子さん。

人間の「モノの見方」「思考」「行動」などに潜在的に含まれるルール、
それを解き明かす学問のひとつである「心理学」を、
マンガとエッセイですごく身近に感じられる本です。
心理学と聞くとなんだか難しそうですが、
普段の日常にあるようなことを例にして、簡単かつ面白い。
なるほどな~と頷いてばかりでした。


マンガのかわいいキャラクターたちに合うようデザインもかわいくしたつもりです。

カバーはクラフトペーパーに白の二度刷り+スミ+白箔、
帯はヴァンヌーボVG、写真は専門学校の同期で友だちでもある小川孝行くん。
表紙にOKフロート(ペールブラウン)、
見返しにOKミューズコットン(うすもも)、
別丁扉にペルーラ、全体にいい雰囲気です。

本文もかわいく作ってますので、ぜひ書店でご覧下さいませ。